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2021/06/25

COVID-19に対する抗体陽性は妊娠に影響を及ぼさない
コロナウィルスに対するワクチンが精液検査には影響を及ぼさないことを述べた論文を紹介しました(6月19日)女性の場合にはいかがでしょうか?
SARS-CoV-2 spike proteinとsyncytin-1 (syncytiotrophoblast形成のキータンパク質)が相同性を持つことから、コロナウィルスに対する抗体が交差反応を起こす可能性が指摘され、SNS上で話題になっています。このことから、trophoblast発育に障害を起こし、着床障害が起こることに対するとのうわさが広まり、生殖年齢の女性のワクチン接種を控える行動につながっていると報じられてきました。
イリノイ州のIVF1のMorris博士は、COVID-19に対するワクチンないしは感染によりSARS-Cov-2 spike proteinに対する抗体を獲得した女性に対する、凍結胚移植(FET: frozen embryo transfer)の臨床成績を、ワクチンで抗体獲得した群、COVID-19に感染することで抗体を獲得した群、抗体の無い群の3群間で比較した結果、化学妊娠率、臨床妊娠率、妊娠恵贈率に差が無かったと報告しています(Table 1, 2)。
すなわち、コロナウィルスに対する抗体獲得(抗体陽性)は、妊娠に影響しないと結論付けています。

参考文献




Morris RS. Fertility Sterility 2021 2666-3341 https://doi.org/10.1016/j.xfre.2021.05.010を改変

2021/06/22

コロナウィルスに対するワクチン(COVID-19 mRNA vaccine)は精液検査所見には影響しない
コロナウィルスに対するワクチン接種に関して、生殖年齢の男性が危惧していることは、精子形成に悪影響があるのではないかということだと思います。ワクチン接種後に、精子濃度や精子運動率が悪くなるのでは、という危惧です。これに対して、マイアミ大学(Ramasamy教授のグループ)から速報が、JAMAに6月17日掲載されました。
45人のボランティアにファザー社またはモデルナ社のワクチンを接種前と2回接種後75日の時点で、精液検査を行い精液量・精子濃度・総運動精子率・総運動精子数を比較しました。その結果、全てのパラメータでワクチン後の方が高い値を示したという結果でした(Table)。
少なくとも、この両者のワクチンが精液検査結果に悪影響を及ぼす可能性は、低そうです。精子形成への影響を恐れて、ワクチン接種をためらう必要はなさそうです。
精液検査結果

2021/06/22

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